僕がiphoneでニコ動を見ない3つの理由
PCではニコ動9割、Youtube1割な僕もiphoneにおいてはその割合が逆転する。今回のエントリでは、何故「iphoneでニコニコ動画」を見ないのかということについて3つの理由を述べたいと思う。
アプリの問題
まずニコニコ動画を見るアプリに関する問題が基本となる。iphoneアプリのニコニコ動画のレビューを見る限り、初期はまだ高い評価も多かったが最近では、1や2のレビューが多い。多くが画質の悪さ、視聴が不可能な動画の多さなどを指摘しているようだ。
しかし、僕が一番疲れているのは下。
この画面をどれだけ見なければならないのかという位、ローディングの時間が長い。これはニコ動においては結構致命的だったりする。何故なら、面白い動画はじっくり見るのだけれど、場当たり的にお試し感覚で見る動画もニコ動には少なくない。ニコニコが詰まらなくなったのは何でなんだぜ - 足ることを知らず〜Don’t feel satisfied 〜でも述べたようにニコニコがプッシュ型コンテンツだからこそ、起こりうる現象である。
この時にローディングの長さというのは致命的なのだ。長いこと待たされた結果、やっとこさ視聴出来たのが糞動画だった時、人は発狂する。こうなると、人は適応能力が高いので「ハズレかもしれない動画」をiphoneでは見なくなる。これはタグを辿って色々な動画を見るニコニコ動画の特性をほぼ殺してしまっている。
画質や見れない動画があることは今後の対応に期待するというレベルだが、ローディングだけは耐えられない。自動的にYoutubeいいや、となってニコニコアプリを使わなくなるのである。
アプリ同士の連携問題
ニコ動アプリのみの問題ならば、Youtubeアプリにもいくつか似たような問題点はあるのでニコ動からYoutubeへの極端な偏りはなかったかもしれない。
blogにはニコニコじゃなくてyoutubeを貼りつける人が多い - 足ることを知らず〜Don’t feel satisfied 〜でも述べたのだけど、Youtubeはiphoneで用いる様々なアプリと連携している。SafariやTwitter等、iphoneを代表するアプリとの連携があるので、誘導で尋常ではない差がついている。更にSafariと連携しているのがYoutubeだけということは、mixiやblog等のサイトに貼られている動画もニコニコは見れないが、youtubeなら見ることが出来るということになる。
これはiphoneワールドという閉じた空間だからこそ大きな差になっている。iphoneは全くオープンソースではない。アプリ開発者から不満の声が上がるほど意外にも「閉じられた世界」で、環境を用意には変えられない。そんな中では自由に周辺環境をカスタマイズすることも許されない。少なくとも現状許されているwebブラウザがSafariのみであるという現実から、ニコ動が露出や誘導面で大きな差をつけられているのは間違いない。
スマートフォンとの親和性の問題
最後にそもそも論になってしまうが、スマートフォンとニコニコ動画の親和性が高いのか?という根本的な疑問である。
「いつでも」「どこでも」というニーズが本当にニコニコ動画にあるのかということだ。確かに、友達に動画を見せたりする場合には便利かもしれない。だけど、僕がニコ動で見ている動画のほとんどは別に友達に紹介したいと思わないものも多い。
ニコ動ではユーザーの1訪問あたりの滞在時間が伸びているという。それは裏を返せばスマートフォンには向かなくなっているかもしれないということだ。見たいものを少し確認したり、サラっと見返せればいいのである。何回も動画が見たいのなら、ダウンロードしてipodにでも入れたらいい。
ニコニコ動画の「見方」なんて決まってないが、「世界の新着動画」とかを考える限り、暇な人間が「何かないかな」というスタンスで視聴していることは間違いない。このスタンスとスマートフォンでの動画閲覧はどうしても親和性が低いのだ。あの小さな画面はサムネイルを表示する動画検索に向いていない。「何かないかな」で動画を探すには画面が小さ過ぎるし、ブラウザ自体ももっとヌルヌル動いてもらわないと無理だ。どうしても一画面あたりの検索結果はPCより少なくなるし、詰め込めるデータもPCの方が詳細だ。
まとめれば、家で腰を落ち着けて何時間か楽しむという「ニコ動ライフ」が自分の中で定着している分、スマートフォンの様な「短い時間、頻繁にチェックする」といった形の動画閲覧にはそぐわないのである。