足ることを知らず

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最高の英語学習教材を見つけたかもしれない

さて、ロンドンに来て、そろそろ1年半が経った。
英語力であるが、スピーキングを筆頭に相変わらずポンコツ感は拭えない。
英語力を補うべく、他の専門性でカバーしているのであるが、やはりベーススキルである英語があればと悔しいときが多い。
まず、第一言語である日本語を抱えていることが実は英語学習にはかなりのビハインドであるのだが、この度我々日本人にぴったりの英語学習教材を見つけた。









これである。

The Witcher III Wild Hunt (輸入版:北米) - PS4 - PS3

The Witcher III Wild Hunt (輸入版:北米) - PS4 - PS3


ふざけてんのか、1分読んだ時間返せという方、落ち着いて欲しい。
そして、amazonのリンクを見て欲しい。

これはwitcher3の北米版である。そう、日本語の字幕も吹き替えもない。
英語しか使えないゲームなのである。何故これが英語の学習(リーディングとリスニング)に有効なのか?


日本人特有の英語への壁
こと日本人において、英語学習を一番妨げているのは「イエス」「ノー」「イヤー」だけで乗り切ることだと思う。かくいう僕も最多安打を放ったイチローを月間で越えるペースでこのキラーワードを頻用してきた。悲しいかな我々空気を読むことを課せられた民族は「わからないことをわからない」ということが出来ない。もっと言うと、いい塩梅でわからないと言えない。(ガチでわからないところをわからないと言うと、もうきりがなかったりする。)

この「わかったふり症候群」は英語学習における様々な事象に波及する。映画や本の流し読みでも「分かった気になる症候群」が起こるのである。英語で映画や本を読むと、日本語に比べれば、勿論その疲労感は比べ物にならない。
いや、実際欧米人も結構曖昧な理解で分かった気になっているじゃない、という意見もあろう。その通り、彼らも物凄く細かく理解しているわけではないが、ツボはおさえているのである。一方日本人、ものすごいディティールを抑えているかと思いきや、肝心のツボは外していたりする。

ツボをサッと理解する
言語におけるリーディングとリスニングで重要なのは、このツボをサッと理解できる能力なのだと思う。残念ながら映画や小説ではこれが身につかないと思っている。小説はまず結構ハードルが高い。ずーっと続けるのはそれなりに辛いだろう。一方で映画は2時間我慢すれば終わるのである。そして、紙芝居的に、何があったかを理解したら、理解した気になるのである。

一方、ゲームはツボを理解していないと死ぬ。

そう、攻撃しちゃいけない人を攻撃したり、探せと言われている家から勝手に離れたり、「ツボを理解していない人間は詰む」仕様なのだ。異言語サバイバル力と言ってもいい。

更にwitcher3は文字数、言語コミュニケーションの数で言っても群を抜いている。更に自由度が高く、フィールド上を自由過ぎるほど歩き回れる。即ち、「お膳立て一切なし」「スクロールなし」何時間たっても、ツボを理解しなければ進まないのだ。マリオのように取り敢えず右行くゲームなら言語の壁は超えられよう。しかし、witcherでは、ほんの小さな聞き漏らし、読み漏らしがもう二度とアイテムが取れなくなる大事故を起こす原因に成るのだ。ミニゲームで結構凝ったカードゲームが出てきたときは発狂しそうになった。

最初は辛い。ロンドンの景色に似た暗い曇りの片田舎を白髪ロン毛のおっさんが馬でパカパカ走るだけのゲームである。基本的にwitcherは嫌われており、街では"Get out" "Go away"など普段英語で言われたら少し心が病むようなワードをバンバン言われる。


だが、きっとwitcherをクリアするころには、きっとあなたも英語でサッとツボをつかむリーディングとリスニングのテクニックを手に入れているはずである。

というわけで、今積みゲーになりかけてるので、僕も頑張ります。