足ることを知らず

Data Science, global business, management and MBA

The value of working globally from Japan

最近悩んでいること・・・。

それは、日本から海外拠点で働くことの意味、価値をそろそろ自分なりに規定しないなと思っているのですが、とても難しいなと色々肌で感じています。

多分、その価値というか仕事の方向性を分けると3つあるなぁと感じています。(僕のポジションとして)

①現地人とともに現地ビジネスのために一社員として働く。(日本からとか関係なく)
②グローバルでのスキームを日本に持っていくために、日本市場の担当として現地で働く。
③日本市場での知見をグローバルに広げるために働く。

①現地ビジネスのために働く
がもちろんベストで、自分もそこを目指しているのだけど、よほどのexpertiseがないとこれは相当しんどい。且つ、そのexpertiseがコミュニケーションを前提に存在しているものだとより一層厳しいと思います。
まずは、自分の強みを絞り込むこと。全部出来ますではなく、少なくともチームの中でこのexpertiseを持っているのは俺だけだよね?ということを証明する必要があります。
その上で、絞り込んだexpertiseがチームのミッションにとって、不可欠なものであることを示さなければなりません。
この2つの前提条件が、英語力だったりもするので(ミッションの理解、チームメンバーのexpertiseの理解、証明作業)、これは頑張るしかない。というか頑張れ、俺。


英会話については、自分の英語力の無さ、元々のコミュ力のなさも相まって、かなりマズい段階に来ている(ぼっち平気だし)ので、兎に角Meet upやイベント、大学のshort courseに参加して、兎に角会話量を増やすことにしました。英会話学校行ってもしゃーないよ的なことがkindle読み放題の本のひとつに入ってたんですが、ホントにそれだと思う。
https://www.amazon.co.jp/Learn-English-Faster-Native-Speaker-ebook/dp/B00WGZ38EC/ref=sr_1_2?s=digital-text&ie=UTF8&qid=1471193742&sr=1-2
pubで一人で飲んでるおっさんいたらまず声をかけます。そのbarがlocalの有名なゲイのたまり場だったのはご愛嬌。
今度うちのサービスアパートメントの受付でも誘って飲みに行こう。

②現地のノウハウを日本に持ち帰る
これが一番ジレンマにハマる気がしています。恐らく昔はこの目的で駐在する人がほとんどだったはずなのです。だから、日本の組織としては、すごくこのスキームを前提に話を進めていることが多いです。僕のボスも頻繁に「これは日本でも役に立つでしょう?」というセリフを言ってくるのですが、日本という市場は相当特殊な上に、今後縮小する市場です。だから②を続けるには②以外もやらないと、かなりの難問を解かされてることが多々あるのです。だから、個人としては①や③をガンガン進めたいのに、②が十字架になってしまうことがあるなぁと思っていました。

そもそも縮小市場なのにカスタマイズがめちゃくちゃ必要という効率の悪さはどうにかならんのかね?とグローバルの人は思っているのでは?と考えています。(まだ来て2週間の若造が言ってるので正しいかどうかはわかりません)

もう一つは市場を広げてAPACに持っていくという十字架を背負うという手段があるのですが、APACなんて市場は存在しないんじゃないかと最近考えるようになりました。地理的な近さだけで、APACと置いてますが、そもそもネットの普及や交通手段から宗教までバラバラとなると、そもそもヨーロッパよりも一括りが危険な地域じゃねぇかと。

とはいえ、日本市場の特殊性やガラパゴス性も日に日に減少していってる気がするし、見方を変えれば、高齢化社会の先進課題国なのですから、もっとマクロな目で見た時にグローバルの実験場としての日本って存在価値が有るのかもしれません。

③日本のビジネスを現地で展開する
簡単なように見えて、一番難しいと思っています。ここは日本でのノウハウをどうパッケージするか、というところが結構肝だと思っています。が、兎に角日本は情報開示が凄く厳しい。そもそも「事例展開」という文化があんまり根付いておらず、「個の突破力でなんとかします!」的なところが色濃いので、グローバルスケールするように事例を整えるとか、スケーラビリティがあるように見せながら、事例から要素抽出するとかが元々苦手な気がするのですね。これは①をきっちり一度やり切らないと、逆に③が仕上がらない気がしています。というか、現地ビジネスが高度化していればいるほど、そうなっている理由がかなり複雑に絡み合っているので単純に持ってきゃいいという形になりません。一番レベル高い気がする。


これらの話がまた複雑になる理由の一つが、「組織としての目的・ゴール」と「個人としての目的・ゴール」がズレた時です。組織としての目的・ゴールというのがまた複雑で、先輩のゴール、部署としてのゴール、社としてのゴール、とか色々有りますからね。少なくともそのズレがないように「見せる」努力が必要になります。

備忘録ですが、「なんだ、こんなことで悩んでたのか?大丈夫、①でバリバリやれるよ。」と言ってる自分が未来にいるのを信じてがんばります。