足ることを知らず

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最近読んだ本「スイッチ!」&「選択の科学」&「ビジネスで一番、大切なこと」&「データマイニング入門」

スイッチ!

スイッチ!

スイッチ。ちょっと論理的な自己啓発本
象=感情象使い=理性という対比で、そのバランスの大切さを説いています。

感情ドリブンがなければ、先の見えない領域に突っ走ることは出来ないし、理性がなければ、「正しい方向」を定めることもできない。「動」と「考」の双方が大事だということを結構何回も話しています。

選択の科学

選択の科学

正直、眉つばだろうと思って買いましたが、全然凄い。
「選択」の本質は何なのかということに関して、様々な心理学実験を用いて、実証的に述べられている書籍です。

実は、前述のスイッチと選択の科学は少しつながるところがあります。「一瞬の判断」による選択と「熟慮の末」の選択はまさに、象による決断と、象使いによる判断の違いがあるのです。

マーケティング関係者から、子育てその他人間関係に悩む方まで、少し本質的な考え方に立ち戻れる書籍です。

小噺としても面白いものばかりです。


ビジネスで一番、大切なこと 消費者のこころを学ぶ授業

ビジネスで一番、大切なこと 消費者のこころを学ぶ授業

そして、選択するにも、現在展開されている「ブランド」って、既に選択に寄与するほど「差別化」出来ていないよって述べているのがこの書籍。

この書籍では3つの差別化手法を述べています。

①リバースブランド
世の中の「本質的でない」競争に逆行するブランド。
例:メニューや枠、リンクをどんどん増やしたポータルサイトの中で、シンプルさを追求した「Google

②ブレークアウェーブランド
消費者の分類知覚に対し、再定義を行うブランド
例:高性能アンドロイドとして登場しながら、その不完全さを「ペットとしてのかわいさ」に昇華したAIBO

③ホスタイルブランド
消費者に唾を吐きつけるように悪態をつき、期待を裏切ることで興味を惹かせるブランド
例:信じられないほどまずいという評判がありながら「心配なら、飲むな」という挑戦的なメッセージで消費者に媚びず、成功を収めたレッドブル


①〜③の複合例がAppleだったりするわけです。



データマイニング入門

データマイニング入門

Rでニューラルネットワークやりたい人は是非。
ただのtipsだけではなくて、ニューラルの原理原則も書いてあるので、非常に「実用的」。ただし、パッケージの「neural」が現在CLANにはないので、別途ダウンロードが必要です。



今はドラッカーのマネジメントを非エッセンシャルで読んでます。ネクスソサエティを読んでいると、若干古く感じられることもありますが、「観察者」らしいドラッカーらしい書籍だと思います。

選択の科学については、また書評を書くかも。
何回も読みなおしたい書籍だった。