AXEのwebキャンペーンが面白い
http://www.axeeffect.jp/shower-navi/index.html
今、一番面白いwebキャンペーンを仕掛けていると思うのがユニリーバのAXE。
サイトの凝り方も素晴らしいし、ソーシャルメディアの使い方もうまい。
これまではニコニコのキャンペーンといっても、広告枠への広告やCMの動画投稿が主なものだった。
しかし、今回のAXEは「生放送」をうまく使った。これまで運営(ドワンゴ)が大会議や生放送番組で「こんなタイアップ出来ますよ」とずっと控えめな事例を示してきたわけだが、本家以上に上手いキャンペーンを打ったと思う。
JRAの競馬ゲームなどが、最近ニコニコのBuzz事例として記憶に新しいが、結局サイト動画をニコニコに投稿したというだけだった。
http://ch.nicovideo.jp/channel/ch1268
まず、全体的に漂う企画の馬鹿っぽさ。そして、お色気というR18要素。いまだにニコニコではR18もそれなりの勢力を誇っている。馬鹿だけど、クオリティが高い。まさに愛すべき馬鹿なのである。
結構ニコニコと合っているなと思った。
今回のAXEのソーシャルメディアの使い方は、日本にしては珍しい好例として扱えるかもしれない。
特に、動画+テキストによるインタラクティブな反応をうまく利用している。
ニコニコもこういう最適なタイアップ事例が増えていくことによって、また新たな媒体価値が考えられると思う。
ライバルの存在も浮き彫りになった。
AXEボディソープ「新宿駅前風呂場」
axe0268_2 (@axe0268_2) | Twitter
結局、ずっと言われてきたことではあるが、Ustとtwitterの連携が、こういう企画タイアップでは最大のライバルとなる。
大企業ソフトバンクが出資しているUst、数々の企業アカウントを持つTwitterは、広告主の立場から考えれば、ニコニコより使いやすいだろう。
また、媒体特性から、グローバル展開も可能なのである。
docomoやauはニコニコを使わざるをえないかもしれない。そういえば、docomoはちょこちょこバナーを出していた。
少なくとも、フリーミアムモデルで黒字化を達成したニコニコではあるが、広告媒体・タイアップ媒体としての価値も考えねばならない。
ライバルは確実に存在している。
それを打破する切り口はニコニコならではの評価指標である「愛すべき馬鹿」ではないだろうか。