足ることを知らず

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日本で世界的ベンチャーが出来ない理由

http://alfalfalfa.com/archives/381923.html


一言で言えば、日本で世界的ベンチャーが出来ない理由というのは、リスクを忌み嫌う「ほれ見たことか」文化が原因だと思っている。

世界的ベンチャーを作るにはそ幾千、幾万もの失敗経験が必要である。Amazonなんて、最初赤字だったという話があったが、これにジャブジャブ金を流し続けたアメリカのVenture Capitalの気概は日本のVCにはない。小宮山さんの課題先進国にもあったが日本人という民族は「もったいない」というリスク回避の気質が強すぎる。アメリカにはこれに直接対応する英語が存在しないらしい。

不確実性の高いものに思い切りよくコミットし、失敗すると日本では「ほら見ろ、失敗した。」「俺は失敗すると思っていた」と言われる。失敗しても、それを貴重な経験だったとして拍手を送る文化は日本にはない。

だから、失敗に「良い失敗」と「悪い失敗」の区別がない。失敗は失敗になってしまっているのだ。

これが何よりベンチャーを育てない環境なのだと思う。上の文化はベンチャーの経営者だけでなく、ベンチャーに出資する人間にとっても付きまとうのだ。せめて、失敗者に追い打ちをかけるような文化だけはどうにかならないものか。

勿論、成功に向かって熟慮し、研究することは絶対に必要である。ただ、失敗した時に、その失敗の言い訳をすることに一生懸命になる現在のような文化ではどうしても世界的ベンチャーは出来ない。失敗経験を、成功への糧にするような環境が必要なのだ。