近年の広告の回復を握るのはモバイル広告か

Will The Online Advertising Recovery Be Led By Retail And Mobile? – TechCrunch

広告費全体が世界的に落ち込んだ去年に比べ、今後のけん引役はweb広告中でもモバイルがポイントだという記事です。

Citiのインターネットアナリスト Mark Mahaneyの予想です。

He predicts stability in search advertising revenues, a significant increase in spending by retail advertisers in both search and display ads, and major growth in mobile ad revenues. While it is “too early to call the quarter,” his checks with search engine marketing firms suggest that overall spending and cost-per-clicks will at least be in line with the second quarter.

基本的にはweb広告は伸びるよと。特にモバイルで伸びると書かれています。

On top of that pillar, there is the “snowballing momentum” for mobile search ads. He writes:

Advertisers are seeing 10X increase in click-thrus via Mobile devices. Mobile Search activity is ramping fast this Smartphone Summer, and ad dollars are following.

That is off a small base, but growth is always good. With all of the new Web phones from the iPhone and Android to the Palm Pre and Blackberry, the Summer of Smartphone Love seems to be paying off.

で、それを後押しする更なる事象としてスマートフォンを始めとした高機能携帯で爆発的に「検索」の速さや利便性が上がっているということです。検索の精度・速さが上がるということは、その分見られる広告の数も増えるし、広告を踏むことに対する抵抗も収まるわけで。

店頭POPを見ながら、web動画CMを見ているなんて状況が普通に起こる時代なのかもしれません。

というかスマートフォンのイノベーションが半端じゃないってだけなんだけど。

普及のスピードも凄いし、それまでに雑多にあったハイテク機器をすべて一つにまとめ上げて、更にソフトウェアのカスタマイズを可能にした。お財布ケータイは電波飛ばないから無理でも、絵文字メールは原理上絶対打てるようになります。そんな進化の可能性がスマートフォン最大の強みでしょう。そうなるとソフト面の強化はメーカーよりも沢山のオープンソースをシェアしようとしているgeek達に任せた方がいいのかもしれません。実際iphoneのアプリのほとんどがベンチャーや個人製作者によるものだったりします。
差がつくのはインターフェースだったり、ハードの丈夫さ、デザインでしょうね。
だって原理的には起動する中身全部同じにするのなんて簡単なわけだから。

ソフト自体で金をたっぷり取れる時代は終わって、もうひと工夫・もうひと仕掛けいる時代になったのかもしれません。広告とソフトっていう相性もあるかもしれないね。