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日本人向けのロンドンおすすめミュージカル

かなりバイアスがかかった記事だけど、これまでにロンドンで計7個のミュージカルを見てきました。
だいたいロンドンではメジャーものだと40件くらいのミュージカルがやっているので、その中でもちょっと偏りがあるかも・・・。基本的に人気のある定番モノを中心に観ています。


概要
劇場はPiccadilly Circusを中心に広がっており、日曜を除く全ての曜日19:30から、また水曜と土曜は14:30の昼の回も追加して公演をしています。(劇場によって少し違うかも)

服装は短パンジャージ、サンダルといったToo Casualなものでなければ、OKだと思います。パーカーとかで来てる人もたくさんいます。

価格は作品の人気、席の場所にもよるのですが、£17くらいから£100までかなりばらつきがあります。あまり安いものに関しては、席の目の前に柱があって、デンプシーロールをかまさないと全く見えないみたいなこともあるので注意した方が良いと思います。私は基本的に最上段のUpper circleの安い席にしています。ここは、たしかに演者が遠いのですが、そもそも狭い劇場が多いので、劇場の一体感はいつでも味わえますし、劇すべてが見渡せて視界から消えるモノがほとんどアリません。(Stallの安い席は劇の上部や横が見えなかったりします。)

ネット予約をしたら、BOX OFFICEという劇場内の受付に行って、Last Nameを言えばチケットが回収出来ます。聞き取られなかったら、アルファベットを明確に言いましょう。オペの悪いロンドンですが、ここで詰まったことは僕は一度もないです。

劇場内にはBARがあり、そこまで高くない価格でお酒やポップコーン、クリスプ等を買って開演までの時間を潰せます。

席は物凄く狭いです。横に太った人が座ったら、それなりに覚悟を決めたほうが良いと思います。

劇は7:30-8:30pmで前半、8:30-9:00pm休憩、9:00pm-10:00pmで後半という構成です。休憩中にもバーで一服、という方が多いですね。

講演に遅刻した場合、普通に入れません。また携帯は開いていたら速攻で係員が注意しに来ます。


候補
さて、私の観た順は下記のとおりです。
1.ブック・オブ・モルモン
2.レ・ミゼラブル
3.オペラ座の怪人
4.ティファニーで朝食を
5.マチルダ
6.ウィキッド
7.キンキーブーツ

採点基準
採点は下記で行っています。
①音楽:完全に好みですが、観客が手拍子したり、口ずさんだりと、音楽でのノリがどの程度取れているかを観ています。
②動き/演技:やはりアミューズメントとして、こちらの演者がどれくらい考えて動いているかは素晴らしい物があります。劇場のギミックも含めて、おお!となるかどうか。
③脚本:こちらは脚本やセリフの面白さに焦点を当てています。観客が笑っているか、終わった後に泣いているか等、感動モノとお笑いモノを一緒には出来ませんが、どれくらい喜怒哀楽を揺さぶられるかという指標で観ています。
④劇場:劇場の位置/アクセス、大きさ、一体感等。
⑤言語依存:英語がわからなくても楽しめるか?まぁ勿論どれもわかったほうが圧倒的に楽しいのですが、ところどころ聞き取れなくても大枠理解出来れば楽しいかどうか、というところです。

では第7位から。

第7位:ティファニーで朝食を

総合:2.6
①音楽:3
②動き/演技:2
③脚本:2
④劇場:5
⑤言語依存:1

もうやっていないので、そもそも評価する意味もあるか微妙ですが、Pixie Lottという歌手が主役をしていて、個人的に好きだったので見に行きました。感想ですが、そもそも映画版「ティファニーで朝食を」とは全く異なるコンテクストなので、話を追いかけるのに苦労します。
そして、物語の深さや後味もピンと来るところはありません。唯一劇場の立地は最高に良いですし、バーの雰囲気も良かったです。

第6位:オペラ座の怪人

総合:3
①音楽:2
②動き/演技:3
③脚本:2
④劇場:5
⑤言語依存:3

ごめんなさい、これは超個人的にオペラが全く合わないのと脚本も面白いと思えないというのが大きいです。日本で見て、面白いと思った方は間違いなく面白いと思うので、ぜひ見てみてください。

僕はそもそも恋愛メロドラマ系が全く合わないことが第7位、第6位からもわかりました。


第5位:ウィキッド

総合:3.2
①音楽:3
②動き/演技:4
③脚本:3
④劇場:2
⑤言語依存:4

まず劇場が鬼のように広い。そして駅前ですが、駅が全然違います。
上の方に座ると、演者は完全にマメツブです。その分チケットもお得ですが。。。
わかりやすいイジメと逆転劇とNTRがあるので、言語依存度は低いですし、セットのギミックは一番派手です。しかし、前半〜中盤のだらけ方に比べて終盤で全部いきなり収束させにくる感が凄くて、うーむとなってしまいました。


第4位:キンキーブーツ

総合:3.4
①音楽:5
②動き/演技:5
③脚本:3
④劇場:2
⑤言語依存:2

音楽はシンディ・ローパー監修だけあって、バツグンに良いです。iTunesで速攻落としました。ゲイ、オカマ系の英語ジョークがかなり多いんですが、早口で聞き取れないものも多く、置いてきぼりが何回かありました。あとはモーション系の笑いは日本人的に笑えることもありますが、シュール系のものに関してはそもそもセンスが違うのかな?と思うところもあります。
典型的なブロードウェイ系で、良い読後感が残るというよりはクライマックスに最高潮を持ってきて、「ウェーイ!!」なノリで終わります。途中で手拍子が入るのが多いのもこのミュージカルの特徴である気がします。


第3位:マチルダ

総合:3.8
①音楽:4
②動き/演技:4
③脚本:4
④劇場:3
⑤言語依存:4

わかりやすいストーリー、わかりやすい展開、言語に関してはほぼ問題にならないと思います。音楽も途中、口ずさみたくなるノリの良い曲がたくさん有りますね。

スカッとする展開且つ心あたたまるものも多いので、おすすめです。


実は1位は同率です。
第1位:レ・ミゼラブル

第1位:ブックオブモルモン

総合:5
①音楽:5
②動き/演技:5
③脚本:5
④劇場:5
⑤言語依存:5


2つとも全部満点です。
レ・ミゼラブルは映画とは違う良さがあります。元々フランスの物語ですが、ミュージカルとして興行化され、本格的に今の形になったのはイギリスなので、ぜひその原点を見ると良いと思います。終わった後はスタンディングオベーションで、泣いている人間も多々いました。鳥肌が立ちますね。


ブック・オブ・モルモンは、特に日本人だと衝撃だと思います。曲のクオリティは高いですし、お話自体も笑える感じでよく出来ています。何度も会場の爆笑を誘っていましたね。


2つとも、立地は最高に良く、ピカデリーのほど近い位置にあります。


というわけで、かなり個人の主観が入ってはいますが、是非是非参考にしてみてください。