足ることを知らず

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就活生は2月中にこれ読んどいたら的書籍

なんか最近、読む本の数が増えてます。

忙しくなればなるほど、読みたい本が増えていく。

きっと脳もoutputをすると、inputが欲しくなるのでは?
なんて思っています。
脳の良いところは、そこまで休めなくても、バランスを崩すことがないということです。他のカラダの部位はあまりoutputとinputの絶対量を増やし過ぎると、不健康になりますから。

んで、最近読んだ本を書評チックに羅列していこうと思ったのですが、それならEvernoteでやれっていう話なので、これから競争が本格化する就職活動生にOB訪問や面接の間に読むべき本をチョイスしました。

敢えて2月にしているのは、まだ「就職活動に多少の迷いがある」人向けに書いているからです。だから、「もう俺は充分勉強してるし、面接のテクニックやロジックを高めたい」という人にはオススメしません。もっと基礎的で、皆が見落としがちなことについて、言及している本を選んでいます。


全部で5冊。



まず一冊目。

BQ〜次代を生き抜く新しい能力〜

BQ〜次代を生き抜く新しい能力〜


若干最初の方を読み進めていて、著者の自慢が多かったり、事例もバブリーな感じでちょっと損したかなと思ったのですが、BQという発想はなかなか的を射ていると感じました。

要は頭の良さ的なIQと、人間力的なEQと、感性的なSQにビジネス力を分解し、それぞれの役割整理と、環境の変化に言及しながら、今やSQを備えた人が必要とされているという結論を導いています。

特に難しい話は全くないのですが、西武百貨店の事例とか、セゾンカードの事例を実にわかりやすく上記のフレームで分解しています。ただ、定義が曖昧というか、なかなか文字化しにくい領域なので、MECEではありませんし、これをまんま面接で使うことはできません。

ただ、どうして、感性が必要とされるのかということを紐解いていくと、今の日本の置かれている状況や、必要とされる人材がわかってきます。深堀りすべき問題提起が多かったこともあり、まず一番はじめにチョイスしました。


二冊目。

世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア

世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア


えーっと、これは経営学者にとっての「ドラッカー」をしっかりと知って下さい。そして、「一般常識」の裏にある隠れた事実を知りましょう。それが、一番、人の脳を揺らします。即ち印象に残ります。
一冊目で出てきた「サプライズ」のある知識になるのです。
この手の部類の知識はとてもお得だということを覚えて下さい。何故なら、ドラッカーを崇拝して知ったかをしている人には「え、そうなの?」と自分の範疇を超えた驚きがありますし、知ってる人でも「最近の学生はよく勉強しているなぁ」とネガティブになることはありません。そもそもドラッカーなにそれ美味しいの?な社会人もいっぱいいるので、その人達にはこの本の話をしないで下さい。

ポイントは、「一般的に出まわっている情報に対し、意外性のあるファクト」というのが一番価値があるということです。もっと短くすれば「意外性のあるファクト」。これだけ。


あとは興味があれば読み進めて下さい。



三冊目。

Amazonで酷評されてますが、これは僕ら若い世代にとっては「何故そんな非効率なことをドヤ顔で紹介してるの?馬鹿なの?」っていうくらい、バブル全開な本です。

ただ、今や日本のほとんどの会社が第三次産業のサービス業であり、更に第二次産業の会社のなかでもサービス業務をしている人間がほとんどだと考えると、なかなかこの本は侮れません。

重要なのは、この本が当たり前だと思っていた世代が、あなたの最終面接あたりで出てくることです。
彼らの常識を押さえとくのは悪いことではないと思います。

将来、こんな馬鹿馬鹿しい風習を変えるためにも、持っておきましょう。


四冊目。

Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学

Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学


私は今後、windowsをポジるのでapple信者じゃないのですが、もうこの企業は完全に「成功事例」として取り上げられる回数が群を抜いているので、「どうやったら成功するのか」=「どうやったらアップルになれるのか」くらいの話になってしまっています。もちろん、企業には各々のポジションがあり、真似っ子しても意味ないのですが、ちゃんとアップルを知らないと、そもそもついていけない話が多すぎる。

さっきのドラッカーと一緒で、今、日本の意識高い系社会人はドラッカーとアップルが大好きです。だから意識高い大学生の皆も、そこは理解しとこうねっていう意図です。

次の本が一番ボクのオススメなのですが、それを後に回した理由は、それを見て、もう一度、一冊目〜四冊目を振り返ってほしいのです。どんな、理論が記載されていて、それはどう役立つのか。



五冊目。

イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

圧倒的にオススメ。
最悪、これだけ読んでも良いと思う。

http://d.hatena.ne.jp/hajimenator/20130107/p1

友人が素晴らしい書評を書いているので、ボクは書評を書くことを避けます。


乱暴に書くと、人は誰でもカラダとジカンという資産を持っていて、それを適切に投資配分することで、幸せな未来を手に入れようとしている。でもその際に、誰もが陥る罠がいくつかある。
適切な優先順位をつけられないこと。
偶然と必然のバランスが取れなくなること。
(行き当たりばったりになったり予定調和になりすぎたり)
実際に行動に移せないこと。有言実行できないこと。

これが仕事に関わる範囲。
この本の素晴らしいところは家族に関しても言及している。ボクは家族を持っていないけれど、少し家族について考える良いきっかけになった。家族は、もしかすると自分が一番長く投資出来る人間なのかもしれない。


5冊読んだら、もう一度自分について、いろんな枠組みを使って考えてみると良いと思う。今まで「書かなければならなかったから書いていたES」が、「書きたいES」になったり、「力まないES」になったりすると思います。






最後に備忘録に最近読んだ本一覧

アジャイルサムライ−達人開発者への道−

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アジャイル・ユーザビリティ ―ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング―

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P&G 一流の経営者を生み続ける理由

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マンガでわかる統計学

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Excelでスッキリわかるベイズ統計入門

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デザイン仕事に必ず役立つ 図解力アップドリル

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Hadoopファーストガイド

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なんかまだあった気がするけど・・・
自炊する気もないので、しばらくは本に埋もれて生きます。