足ることを知らず

Data Science, global business, management and MBA

意志決定プロセス1

マッキンゼーを作った男」を読んで。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%BC%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%94%B7-%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%A6%E3%83%AF%E3%83%BC-%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%80%E3%82%B9%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%A0/dp/4478321272


経営に関わる意思決定プロセスというのが非常に興味深かった。

経営の意思決定というのは個人の意志決定とは性質が異なり、論理的に下すことが必要であり、目的のための手段を熟慮の上で選ばなければならない。

成程、その通りである。経営の意思決定というのは何人もの人間を動かす上に、多くのステークホルダー達に対する説明責任も持つ。その点において論理的でない意志決定というのは認められにくく、その後の障害も多いであろう。

そして、この書籍ではそのプロセスを6ステップに分けて記述している。

①決定すべきかどうかを決定する。
②状況を把握する
③問題を考え抜く
④実行方法を決定する
⑤役割分担を決める
⑥見守る

①は決定案件を緊急度、目的に照らし合わせた重要性、案件に対する自分個人の立ち位置から検証するプロセス。②はファクトの収集。ヒアリングであったり、ネットであったり。そして重要なのが問題の本質を掴むことである。本質を掴んだ後に現在の経営資源で解決可能かどうかの検証も必要である。③は問題に対して複数の解決optionを提示すること、解決案の重みづけを行うことが述べられている。④は解決案をプロセスに分け、プロジェクトとして立案する。⑤は実際の行動計画に近い。⑥は一応書かれているが、おそらく体系的に行うようなものではない。かなり重要な部分ではあるが、アドリブ、変化に対する対応に依存したプロセスだろう。

意志決定については海外論文とかも読んで、また書きます。

あとMichel Porterのインターネット戦略に関する論文も読んでるので、そこで気になる部分があったらまた書かせて頂きますよと。