足ることを知らず

Data Science, global business, management and MBA

意思決定とイメージ化

最近、自分の中で出来るだけ行う方向にしている思考法。

それはイメージ化。



タイトルにもある通り、まずは意思決定について述べたいと思う。

意思決定とは?
まず、意思決定っていうのは結構何でも当てはまる
例えば、今日の晩飯を吉野家にするか、すき家にするかも意思決定。夜、終電ギリギリで電車で頑張るか、タクシーで甘えるかも意思決定。プレゼン資料で、データ重視の文字数多いものを選ぶか、感性重視のビジュアル多用のものを選ぶかも意思決定。

私たちは、こんな風に日常何気なく「意思決定」を行っている。これは選択肢がいくつかある中で、常に自分の意思で一つないしは少数の選択肢を選ぶ(若しくは優先する)ということである。

難しい話があったけど、僕たちは常に意思決定をしているのだが、その一つ一つの意思決定の場で「ミス」も犯しているということ。

意思決定とロジック
人生をテストにたとえてみよう。僕たちの人生には山ほどの意思決定場面=問題が降りかかってくる。ほとんどの問題はほぼ点数がつかない。0.001点とか。こんな問題に大きく時間を割くのは勿体ないから、適当にチョイスすればいい。先ほどのメシの話なんかは典型例。
逆に、物凄く大きな点数が振られた問題もある。例えば、あなたが好きな人に告白する時に、ディズ二―で告白するのか、上野動物園で告白するのかということは、下手をすると人生の方向性を大きく変える意思決定になる可能性がある。



どちらかといえば、後者のような「重要な」意思決定にはそれなりのロジックを用いて、取り組むべきだ。その理由は3つある。

1.意思決定に戦略性が伴う。意思決定の選択肢が更に多分化・具体化・深堀りされる。

2.ロジックは他人に対して「整合性を可視化」出来る。これによって、多くの他人を動かして、目的を遂行出来る。

3.失敗した際に「振り返って、次に生かす」ことが出来る。この際に、どこが悪かったのかということを明確化出来る点が重要である。


さて、このようなプロセスに大きく助けになるのがイメージ化だと僕は考えている。


イメージ化とは?
例えば、ストレスがたまっている人がいたとする。
彼はどうにかして、現状を変えたい。少なくとも、現状から逃げ出すという選択肢もある程、現状を変えたい気持ちが強い。
だが、適当に意思決定をした場合、以下のようになるかもしれない。

「美味しいご飯を食べよう。」
「兎に角我慢する力を養おう。」
「めんどくさいから、辞めてしまおう。」


どれも素晴らしい、意思決定だと思う。その理由=ロジックが詰まっていれば。

イメージ化とは以下のような絵を思い浮かべることだ。

ここで、意思決定の大きな方向性がわかる。
ストレス源をいじる(ストレスの源を解決する)か、自分が変わるかしか方向性は存在しない。
前者の場合、ストレス源について、更にイメージ化が必要である。例えば、今の職場が物凄くストレスの溜まる汚い環境であれば、掃除をすればいい。自分を変える必要はない。

しかし、これが嫌な上司だった瞬間に自分を変える選択肢をアタマに入れなければならない。他人を変えるというのは、自分が変わるより格段に難しい選択肢なので、もし、自分を変えることで解決できるのならば、後回しにすべきだからだ。

で、ストレスを処理する自分の仕組みを考えると、以下の3つになる。

①ストレスfilter:同じ苦難が降りかかっても感じるストレスは人それぞれである。全く、感じない人もいる。人生は必ず幸せになると思っている人とかは、そもそもこのfilterがとても優れているので、そもそもストレスを感じることがない。

②ストレスcapacity:ストレスの器である。我慢強さといってもいい。これが通常の大きさならば、まだいいのだが、明らかに小さい人がいる。これは直した方がいい。

③ストレスexit:ストレス排出口。ストレスを抜く、発散するといってもいいかもしれない。


ストレスに強い人間は上の3つのどれかを備えている。今回の場合、②を突然広げることはまず難しい。①か③で勝負することになる。


ここで、ストレス問題の本質がわかる。
ストレスの本質は「外から入ってきて、外に出す」流動的物質だということだ。
だからこそ、解決の方向性は「入る量を少なくする」か「外に出る量を多くする」という二つに分けられる
これだけでは意味がないから、例えば、③に解決の対象を絞るなら、③の部分を更に詳細にしたイメージ化を行うのだ。レンズを変えるのである。


まとめ
さて、イメージ化についてまとめてみよう。

1.イメージ化は「問題の本質」をわかりやすくする。
2.問題の全体観が養われ、打ち手になる選択肢が見つかりやすくなる。
3.類似の意思決定に対しても同じイメージを用いることが出来る。

3についてはまた次回。


わかりやすく全体観を養うことがイメージ化の目的である。


ロジカルシンキングにはクリエイティビティが欠かせないというのは、このように「わかりやすく表現・理解」出来なければ意味がないからだと僕は思っている。