足ることを知らず

Data Science, global business, management and MBA

I'm doing what I really wanna work on!!

あれは1年と少し前だったと思う。

データ領域に代理店の分析官として従事しながら、クライアント様のデジタルトランスフォーメーションをお手伝いしたり、PDCAをお手伝いしていた時だった。それらの経験が本当に素晴らしい学びになっていたのも事実だったが、進んでいくテクノロジーに対して明らかな技術面でのインプット不足を感じていた。自分の狭いデジタルの知識はいつか枯渇するのではないかとうっすら感じ始めていた。
色んな先輩に慣れないプログラミングを習いながらも自分の優先順位の1位であった英語に割く時間を確保するために技術面のキャッチアップをないがしろにした。

それから1年半、先日GoogleのData EngineerのCertificationを取った。
Google Certified Professional - Data Engineer
大した資格ではないかもしれない。
ぶっちゃけ詰め込みで取ったようなものだ。
それでも、何か大きな感慨があった。

今でも覚えている。日本を発つ直前の局会で、「データやるんならAWSの製品群がそれぞれ何をするのかくらい把握しておかないとやばいぞ」と発表していた自分がそれをよくわかっていなくて、ひとり危機感を感じていた。その可能性と危険性は分かっているのに何も前に進んでいない無力感だけが残っていた。そんな張子の虎を自己認識していた状態が一年前だった。

今のままではダメなのに今のままじゃない状態をどう作ればいいかわからない。

門外漢にも関わらず、クラウドに興味を持ち始めたのはほんの些細なきっかけだった。
当時というか今も常に他の会社の採用情報は絶対に集めている。後輩にも自分にも毎年レジュメを見返せと話している。そんな活動の一環で、某戦略・ITコンサルティングの採用セミナーで「今我々のRFPクラウドの文字がないケースはありえない。」と聞いた時に、広告領域のオフラインとオンラインを思い出した。案の定そのコンサルタントは「クラウドとオンプレミス、アジャイルとウォータフォールのハイブリッド」というどこかの業界で聞いたことのある言葉を発していた。駆逐されないかもしれないが、間違いなくクラウドはこれから既存のルールをぶち壊す。そしてついていけない人間と引っ張る人間に二分化される分野になる。という可能性と危機感を同時に感じたのである。何故なら広告の世界でも全く同じことが起きていたから。

一方でそれをキャッチアップする気力が当時の自分にはなかった。だから、この1年でここまでGoogleクラウドを触る仕事につけて、且つ資格まで取れたことは幸運としか言いようがない。1年前の自分が危機感を感じていて、間に合わなくなるかもしれないと思っていた領域に足を踏み入れられた幸せは殊の外大きかった。

後輩にも同じことを言うと思うが、クラウドをちゃんとオプティマイズのレベルまで理解している必要性は次の3つの理由に濃縮されていると思う。
AmazonGoogleMicrosoftの3社がインフラ提供者として競争し始めたクラウドはこれからが本番だと思っている。更にそこに追随する、付加価値を高める企業も含めて、デジタル広告の黎明期の構造変化とほぼ同じ道を辿っている。
・旧来のシステムSIerの価値は揺るがないが、それは旧来のルールを知りながら新しいルールをキャッチアップすることが前提である。誰でも簡単にシステム構築出来る時代が本当に来ていることが2つ目。(これも誰でも簡単に広告出稿出来る、と同じ)更にシステムは広告で言う生活者のような第三評価者を挟まないことにより、予算シフトが広告よりも進みやすい。
GoogleAmazonAPI及びプロダクトを見ていると、機械学習人工知能はデータサイエンス最適化よりもエンジニアリング最適化の勝負になりつつあること。

勿論、AWSは正直全然わからないし、カンファレンスに行って生の情報を集めている人に比べればうんこのような知識量かもしれない。だけど、少なくとも1年前の自分から比べれば飛躍的な知識の成長とその成長の方向性は間違いなく1年前の自分が思い描いたものだった。

その幸せを噛み締めながら今度はAWS勉強しようと思います。
Azureが一番優先度高いのが本音ですが。

なんだかクラウド三国志とかいう同人誌書きたくなってくるよね!