足ることを知らず

Data Science, global business, management and MBA

第一回「成功への行動学」へ参加してきました。

友人モヒ(オーシャナイズというタダコピの会社をやってる子です)の紹介で永田弘道さんという博報堂の方が開いている勉強会に参加してきました。


成功への行動指針ということで6つの行動指針を説明頂きました。そもそも成功の行動指針って?という質問が飛んできそうですがそれは「好きなように生きている」状態だそうで結局何をもって成功と定義するかは個人の価値観に依存するのかな、という印象を受けました。
しかしながら、好きなように生きるためにはそれなりのresourceが必要です。お金なり、人材なり、能力なり。勉強・修行等は必ず必要ですし、様々なテクニックを用いて色々な物事を「動かせる」ようになることが必要でしょう。


成功への行動指針は全部で6つ。

(1)まず相手を理解する。知る。

というわけで他己紹介。これは前回僕が書いたエントリ
Input needs Output - 足ることを知らず〜Don’t feel satisfied 〜
に通じるところがあり、凄くスパークしました。エントリ自体がOutput for Inputになった感じ。

(2)称賛の文化の実践

言葉・態度で褒めたたえるということらしいです。

(3)好きなように生きている

『生きている』という状態が重要だそうです。
で、好きなことを見分けるためにそれなりのInputが必要だということも仰っていました。

(4)人の縁を大切に育てる

金のために人の縁を持つのではなく
仕事のために人の縁を育てるのではなく

まず人の縁を育ててこそ、色々なものが付いてくる。ということでした。

Small World Network 理論というのも紹介して頂きました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484041162/memoryflownet-22 

一橋大学教授西口敏宏さんの研究一橋大学イノベーション研究センター|一橋大学によれば「遠距離交際と近所付き合い」をバランス良く、上手に続けることが「上手な人の縁の育て方」だということです。

これについては自分の中にも強く感じることがあって、御立さんの「戦略脳を鍛える」http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E7%95%A5%E3%80%8C%E8%84%B3%E3%80%8D%E3%82%92%E9%8D%9B%E3%81%88%E3%82%8B-%E5%BE%A1%E7%AB%8B-%E5%B0%9A%E8%B3%87/dp/4492554955にも記述してありましたが、レンズの切り替えというのは戦略家には本当に大切なことです。これは近所付き合いばかりしている人間では絶対に養えない能力です。「自分には見えないところを見る人」と付き合うのは必ず必要。逆に近しい人との交流を抑えて、遠くの有名人ばかり狙う人間というのは人を巻き込むことが出来ないように感じます。巻き込み方は競争でも協力関係でもどのような形でも良い。ただ、一人の力ではなくて身近に助けてくれる人・成長させてくれる人がいるというのは強みになる気がします。

ただ、「遠距離交際と近所付き合い」がウマい人間が近所にいる場合は案外近所付き合いばっかりしていても自動的にバランスが取れる気がしますね。逆にうまい人間と遠距離交際というのはあんまりよろしくない気がします。


(5)約束を必ず実行する。

この話は下記の「義」の部分らしいです。

東洋の価値五則
仁・・・あまねく全ての人々を愛する(隣人愛)
礼・・・リスペクトしあう関係。(2)のことかと思われるかもしれませんが、レベル感が違います。
信・・・信頼しあう関係
義・・・約束を守る
智・・・知識、頭の良さ

上から優先すべき価値となっているようですね。

私見なのですが人の縁を「育てる」ということの定義が、深めることなのか広げることなのかということによって必要なことは大きく違う気がします。この価値五則の場合、智以外は深めることに役立つものだと感じました。やはり縁を作るのは相手に何がoutput出来るか、相手がこちらに何を期待できるかというところから始まるものだと思いますから下位概念が大事になる気がします。深める意味での「縁を育てる」っていうのは「信」から上の部分が大事になるのでしょうね。

今回成功のための行動学で教えて頂いたのは「縁を作る」ところがフォーカスされていた気がします。

あと、教えて頂いたのは約束に対する執念的なもの

「今度飲みに行こうよ」と言われたらすぐに予定表を取りだして「いつにしますか?」

っていうアグレッシブさが大事。これは僕には本当に足りてない部分だと思うので物凄く刺さりました。

(6)年20〜30%増しで成長する


要は成長を実感できるレベルでしてくださいということですね。


後は企画の達人小山薫堂さんの関連で出てきた

「これからの時代は『物語』が価値を決める」

という話が印象的でした。切れ切れの情報の方が「良い」場合も勿論ありますが
人を動かす性質を持つ「企画・プランニング」ではこの「物語性」っていうのは凄く重要になる気がします。

物語=編集=切れ切れになった情報を紡ぎ合わせる→未来にもつながる。

松岡正剛さん松岡正剛 - Wikipediaがやってる編集工学という学問?が関連が深いそうです。


永田さんにずっとお話を聞いていて、クリエイティブなことだけでなく、人と人とのつながりという基本・基礎的なことを大切にする方がやはり成功なさるのだなと実感しました。なかなかできないのだけどね。
就職活動の時に「誠実さとは当たり前のことを当たり前に出来ること、そして嘘をつかないことです」と言っていたことを思い出しました。

永田さんはカノッサの屈辱にも関わっておられたそうです。人生で1,2を争うほど好きなバラエティ番組なのえ今度それについてお話をお聞きしたいと思いました。


いやいや、モヒ君と永田さん、そして、昨日隣にいた安藤君、本当に有難うございました。
素晴らしかった。