足ることを知らず

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どうでもいい話ー海外ホテルでの部屋飲みがとても最高な理由について

たまには、全く違うところに思考を振ってみようと、こんなテーマで書いてみます。

海外ホテルにおける部屋飲み。出張中、プライベートにかかわらずこんなに美味しいお酒はないなぁと思うことが多い。

 

さて、そこで美味しいなぁで終わってはただの凡人。マーケティングに携わる者として、Reason Whyを五秒くらいで考えなければならない。うん、五秒ね。そんな崇高な話でもないので。

 

では、なぜこのホテルにおける部屋飲みがうまいのかをいくつかの成分に分解して考えてみようと思う。いわゆる4W2Hである

・誰と Whom

・どこで Where

・いつ When

・何を What

・どうやって How

・いくらで How much

 

誰と?

一人。だからうまい。他人に気を使わず、あとは寝るだけ。そんな美味しい酒がありますか?いや、ない。これは結構大きな要素。だが、おうち部屋飲みでも同じであり、海外ホテル部屋飲みの差別化要因ではない。

 

どこで?

ここが実は最大の差別化要因。恐らく日中は仕事と観光、なれない英語を使い、なれない環境に神経を使ってきたはずだ。特に日本は世界でも治安が圧倒的に良いので、夜の場に出たときなんかは、バーでも気が抜けない。そんなとき、あなたのホテルの一室だけは、唯一安らぎの場になってくれるのだ。丸裸になれる場所。そう、サウナだ。海外ホテルのあなたの部屋はサウナなのだ。心臓に負担をかけない、お酒OKなサウナなのだ。誰がビールをクイッと飲むことをためらうだろうか?

 

いつ?

これも、大概、慣れない地で一日を過ごした後である。たいていの会社には出張手当というものがつく。それは、移動費、及び慣れない地での業務がとっても精神的にハードだということを反映してのものだ。プライベートでも全く一緒。慣れない場所、読めない単語は疲れを増幅させるのだ。普段できることができないストレスは同じなのだから。そんな一日を過ごしたあなたが最後に帰ってくる場所、それがホテルである。ホテル。

 

もう、あなたは、すべての不便から解放される。好きなだけ飲んで、食って、自分の思い通りの時間を過ごすが良い。そう、不自由だらけだったところから突然自由が戻ってくるのが海外旅行中のホテルなのである。

 

何を?

ご当地の料理はいかんせん外すこともある。だが、ご当地のおつまみはどうか?売店に売っていた中身がだいたいわかるおつまみ。それとご当地のお酒。レストランでよくわからないメニューを見て、勘と度胸で注文した料理よりは打率が高いはずである。

 

そして何より、あなたが食ったハイソなレストランの料理はご当地でもなんでもない。僕が同僚の人間から「いやー銀座久兵衛の寿司うまかったなー!まさにご当地って感じだよ!」と言われたら有無を言わさずしばらく会話がギスギスし始めることは間違いない。すなわち、ブルジョワを味わってご当地とか言ってる人間が一番醜いことを私は知っている。本当のご当地とは現地の人間がちょこちょこ食うものの中でも結構いけるじゃん、的なものなのだ。

 

どうやって?

これは人によると思うけど携帯をいじりながら、PCを触りながら、whatever you want to do.それがホテル飲みの最高のアドバンテージなのだ。

 

いくらで?

さて、ここまで読んだ皆さんは、私がホテルのミニバーを使っていないことはよくわかっていただけたと思う。最近は禁じているホテルのほうが少ないが、未だ後ろめたい気持ちは隠せない。ちょっとカバンに仕込ませて部屋に持ち込んでしまう。(禁じられている場合はミニバーの濃い酒を薄めて飲む)

そう、その後ろめたい気持ちって大事なのだ。大人になって後ろめたい気持ちを現実化したらたいていおてては後ろに回る。そういうことを大人になってからしてはいけない。

大人のやんちゃというのは、ホテルが大きな利益をミニバーであげていることを理解しながらも、「ごめん、俺・・・背に腹は変えられない。」と持ち込みの酒を飲むという行為なのだ。だからこそ時々ミニバーにセンスのいいものがあると、飲む気にもなるしね。

 

 

多分、日本で、コンビニでお酒とおつまみを買ってきてビジホで食うのと共通の部分もあるが、きっと海外ホテルのほうがその快感が増すことが分かっていただけたと思う。

 

ということで、締めたいと思うが、一点訂正。誰と、の部分は奥さんと一緒でも楽しいです。怒られる前に。