足ることを知らず

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半沢くんとスーパーマン

昨日で半沢直樹が終わった。
感じたのはつくづく日本人は勧善懲悪が好きだなということ。リアルな世界って、もっと微妙なラインだと思うわけ。
それを、あそこまで「大和田=悪いヤツ」「半沢=いいヤツだけど、少し捻くれててトコトン滅殺するヤツ」みたいな仕立てにしているのですよ。

所謂リアルな銀行員の世界にアンリアルな善悪の誇張を入れているのです。白い巨塔とか、華麗なる一族とか山崎豊子系もそうなのですが(主人公が悪だったりする分、こちらの方が面白いが)、ドラマにするにしても、リアルな世界にアンリアルな勧善懲悪を持ち込むのは、ヒットの1要素な気がします。

それに対し、全く真逆の路線を行っているのが、クリストファー・ノーラン系の作品じゃないかと。

バットマンとか、スーパーマンとか、アンリアルな勧善懲悪の世界に、現実のリアリティ=善悪の微妙なラインによる葛藤を描きにいくわけです。


やっぱり、単一の世界で描こうとする話って、少し飽きられていて、今まで見たことのないようなものを描こうとすると、少しだけ異質な要素を打ち込む必要がある気がします。