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第一回web学会シンポジウムに行ってきた

昨日・12月7日に開かれた第一回wed学会シンポジウムに行ってきました。

http://web-gakkai.org/

まぁ、内容詳細についてはIT mediaでも紹介されているので下記にリンクを貼っておきます。
ウェブ学会シンポジウム:「初音ミク出馬」も? ネットが導く「民主主義2.0」 - ITmedia NEWS
ウェブ学会シンポジウム:「日本の著作物、世界から無視される恐れも」 長尾館長、Googleブック検索「対象外」に懸念 - ITmedia NEWS
ウェブ学会シンポジウム:長尾館長が語る、Google検索の限界とその先 - ITmedia NEWS

9:00〜18:00の長丁場だったのですが、内容に飽きることはなく、感想としては素晴らしいシンポジウムだったと思います。あれだけのメンツのお話を聞けるのに1000円は安い!(後に安くないことがわかるのですが)

個人的にweb学会すげーと思った点について述べていきたいと思います。


1.TwitterUstreamを使った「デジタル参加」

今回のweb学会で、思わず使ってしまったのが「帰るか」という言葉。上記で1000円は安い!と述べていたのですが実はそうでもないのです。何故なら、このシンポジウムは「デジタル参加」が可能なのですから。インフルエンザとか風邪のリスク、往復の交通時間・交通費を考えたらデジタル参加の方が良かったかも?

それ位、家からの参加が容易なシンポジウムでした。


まず、質問等は全てTwitterで行われました。実際、どのシンポジウムでもハッシュタグを用いてTwitterで実況なんて行われているのですが、参加者がTwitterを使いこなせるセグメントであることと、一切会場での質問を受け付けないという点がTwitterの質問だけでなく、実況も活性化させました。

シンポジウムにおけるTwitterコミュニケーションの相場がわかりませんが、リアルで参加した人間を遥かに超える人数がTwitterに書き込みをしていたことになります。

私はiphoneのみを持ってこの学会に参加したのですが、Twitterを開きっぱなしで、学会の後半には電池がなくなっていました。紙のメモとiphoneによるEvernoteのメモを取ろうとしていたのですが、twitterで気になった発言をReTweet、ファボッターしてメモの代わりにしていました。

そして、Ustream・ニコ動によるリアルタイム中継が行われていました。合わせて5000人近くが視聴していたようです。これだけ環境が整うとリアルでの参加に意義があるのかということになりますが、

電源が確保できなかった分、家で見た方が良かったかもしれません(笑)

まぁ、「ライブ感」とかそういう雰囲気的なものは良かったとは思います。

2.ジャンルを問わない「オムニバス感」

素晴らしかったのは環境だけではありません。ゲストのメンツが素晴らしかった。よくありがちな「ネームバリューのみ高い人がよくわかってないテーマについて偉そうに自分の土俵で話す」とか、「専門の人が全く伝える気がないかの様な専門用語たっぷりのお話をする」といったことなく、バラエティに富んだ最前線の方々が、各方面における「web」の捉え方から、論を展開していったとても興味深いものでした。

webというあまりに曖昧で広義なテーマを設定したために、参加者の知見レベルに相当の差が見られましたが、それでも部分部分で楽しめるようになっていた様です。(Twitterでのつぶやきを見る限り)※正直、「そんなこと知ってるよ」「知ってることばかり」といったTwitterの書き込みはどうかなと思いました。参加者の知見レベルがバラけている以上、これらの意見が必ずしもシンポジウムにプラスにならないこと位わからないものかなぁと。


そして、広義な学会テーマをフォローするためのプログラム設定も素晴らしかったですね。
セッションごとに論点を絞れていたなと思います。

政治のセッションは個人的にどうかなと思いましたが。議員の方はもう少し有権者を離れた、本音のお話や技術に対する率直な感想等をもっと含めて欲しかったなと思います。国会の答弁ってあんな風なのかな。


3.プレゼンのスピード感

基調講演を含め、全てのプレゼンが30分以内、平均的に20分程度で収められているのも素晴らしいと思いました。まず絶対に飽きることがない。Twitterでは「もっと話を聞きたい」「時間が短すぎる」という意見が多くみられましたが、興味があればwebで検索すればいいのです。

料理でいけば、少し足りない位で終わったために感想として「嗚呼、美味しかった」と言えるわけです。これが一時間の講演が何発かあるものだったら、中だるみもひどくて、「もうお腹いっぱいです」となっていたと思います。





総括として、また参加したいと思えるシンポジウムでした。しかしながら次回の参加はデジタルでの参加かもしれません(笑)