なぜ話を伝える際に「簡単化」しなければいけないか? | Lifehacking.jp
ここで「簡単化」とされている言葉は「単純化」だったり今流行りの「見える化」即ち「構造化」の一部としても重要視されている。
人は情報量が多くなることによって意志決定における「速度が遅く」なり、そしてその「正確性も下がる」。
シンプルな論点というのは正確で迅速な意思決定には欠かせない。その代り、シンプルにする過程には第三者の目や様々な規定がなければならないとも思う。
前二回の衆議院総選挙が良い例ではないだろうか。郵政民営化、前政権からの変化という「シンプルな論点」を掲げ、複雑で、難解な学習と理解を必要としない意志決定を求めた者が選挙に勝利した。
しかし、それは政治の本質ではないし、民主政治とは程遠かった。
即ち、シンプルな論点「郵政民営化に賛成か、反対か」と言う点を明示することで、様々な周辺情報を取得した時に比べれば、速い意思決定が可能だし、賛成反対の意志が反映された「正確な」投票が可能だろう。しかしながら、それは政党与党として民主党や自民党を支持する意志決定が「正確である」ことにならない。事態はもっと複雑で入り組んでいたのだ。
ポイントは単純化・簡単化は誰のためのものなのかを熟知すること。騙すためのものにしてはいけない。