足ることを知らず

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まとめを更にまとめる。『子供「おじさん誰?」 大人「未来のお前だ」』

↓一度読んでから本文を読むことをお勧めします。
http://hamusoku.com/archives/61215.html

ハム速は1の書き込みだけは少し大きく書く傾向がありますね。

子供「おじさん誰?」 大人「未来のお前だ」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 21:35:54.93 ID:8IbWnkPzO
子供「えーっとまずうまい棒のめんたい味でしょ」

大人「まずはうまい棒だな。めんたい味」

子供「あと…うーん…麦チョコにしよ!」

大人「甘いもん欲しいな。麦チョコ麦チョコ」

子供・大人「そんで、すだこさん太郎」

子供「おじさん真似しないでよ」

大人「しょうがないだろ俺お前だし」

子供「好きな味が変わってないんだね」

大人「あ、スーパーボールのクジだ」

子供「やる?」

大人「やる」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 21:36:59.65 ID:8IbWnkPzO
大人「結局一番小さいボールか」

子供「うーん…あの大きいのが欲しいのに当たらないなぁ」

大人「あ、確か小三くらいん時当てたわアレ」

子供「本当!?」

大人「でもいつのまにか捨てちゃったな」

子供「なんで?勿体無いなぁ」

大人「…なんでだろ。勿体無ぇ」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 21:39:19.08 ID:8IbWnkPzO
子供「おじさんこれからどうするの?」

大人「…正直言えば俺ん家行ってばーちゃんやシロに会いたいもんだ」

子供「お父さん達未来の僕だって信じるかなぁ」

大人「通報されるのがオチだね」

子供「でもなんでばーちゃんとシロなの?」

大人「…(中学上がる前に亡くなったからとは流石に言えん)」

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 21:42:01.81 ID:8IbWnkPzO
大人「悪いけどシロだけでも連れて来てくれないか」

子供「いいよ。どうせもうすぐ散歩の時間だし」

大人「これからシロの事いっぱい撫でてやれよ」

子供「?うん。いつも撫でてるよ」

大人「ばーちゃんの肩沢山揉んでやれよ。もっとやっておけば良かったと後悔するぞ」

子供「おじさんの話は難しいね」

大人「…まぁな」





33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 21:44:30.89 ID:8IbWnkPzO
子供「連れて来たよー」

(∪^ω^)「わんわんお」

大人「おう、シロ。相変わらず白いな」

(∪^ω^)「フンフン」

大人「なんかめっさ匂いかいどる」

(∪^ω^)「!!!くーんくーん」

子供「大人の僕だってわかったのかな」

大人「動物すげぇ」なでなで

(∪^ω^)「ハッハッハッハッ」

大人「可愛いやつめ」

全てにおいて減価償却って起こるよね。
大切だと思っても、その時の感動や新年は少しずつ失われていくものです。それを維持するためには行動し続けることが大切なんだなぁと。

失った瞬間に「もったいないことした」「色々しておくべきだった」と当時の価値を思い出して後悔することになるのだろうなと思います。

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 22:04:47.76 ID:8IbWnkPzO
大人「…完全に犯罪者を見る目だったなばーちゃん」

大人「のび太のように俺だって分かって貰える訳ないわな。こんな小汚いおっさんじゃ」

大人「もし俺がスーツ着たまともな大人ならまた違ったんだろうか」

大人「あの頃は…きっとこんな大人になるなんて思ってなかっただろうな。ばーちゃんも、両親も、友達も、俺自身も」

大人「毎日が楽しかったし、カレーでテンション上がったし、安っぽいシールやカードやおもちゃが何よりの宝物だった」

ぼよん

大人「うおっ、スーパーボールってこんなに跳ねたっけ」

ぼよん

大人「遊んでる時やテレビ見てる時は時間が止まって欲しくて」
ぽん…

大人「寝る前は早く明日になって欲しくて」
ころころころ…

大人「…次行くか」

各時代から移り変わる時の「大人」の台詞が秀逸なのですが、小学生に対してはあまり核心に迫ることは話しません。
むしろ、何故数ある選択肢の中から今の自分に辿り着いてしまったのか不思議に感じているようですね。


90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 22:37:05.48 ID:8IbWnkPzO
大人「おっ小学生の群れだ。かわゆす」

中学生「ふっ…俺にもあんな時代があったな…」

大人「何人生悟ってんだ」

中学生「…大人に俺の何が分かる」

大人「いや俺お前だから」

中学生「…そうだった」

大人「…小学校の親しかった友達とはいつの間にか遊べなくなった」

中学生「…!」

大人「自己紹介であがって失敗して、その後上手く話を合わせられずに孤立」

中学生「…」

大人「部活は陸上部選んだものの記録が出せずに帰宅部に」

中学生「…」

大人「勉強も難しくなって、親はもっと努力しなさい、頑張りなさい」

中学生「…」

大人「昔ほど事が上手くいかなくなったよな。覚えてるよ」

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 22:41:14.55 ID:8IbWnkPzO
大人「でも結局それって自分に責任があるんだよな」

中学生「…」

大人「天性のものがないならもっと努力するしかないんだ」

中学生「…」

大人「自分じゃ頑張ってるつもりだけど、思ったようにならんよな」

中学生「…」

大人「しかも周りはお前を文句を垂れる怠け者にしか見ない。まぁ実際そうなのかもしれんが」

中学生「…」

大人「…これは自分に甘い最悪の言葉だな。…でも、言いたくてここに来た」

中学生「…」

大人「…お前は頑張ってるよ」

中学生「…うん」

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 22:46:41.02 ID:8IbWnkPzO
大人「案外黒歴史もかわいいもんだな」

大人「なんかこう、自分の限界みたいなのを感じちゃってたなあの頃は」

大人「今考えりゃ一番色んな事に挑戦すべき時期だった」

大人「いや大人になってからだって出来ない訳じゃないな。やらなかっただけだ」

大人「…もう遅いけど」

大人「…さて、次だ」




実はこれが一番刺さりました。
この時代って、誉められても叱られても伸びなくなる時期があります。僕もありました。少し人とのコミュニケーションに慣れてきて、単純な一喜一憂が出来なくなってくる頃です。アメとムチの使い分けが本当に難しい時期なんですね。

そんな中、誰にも誉められなくなってきて、ずーっとアメをもらえなくて、もうふてくされてどうしようもなくなったときに久々にもらえるアメっていうのは、「頑張ってるよ」っていう言葉というのはとても嬉しくて、昔誉めてもらった喜びを新鮮に蘇らせてくれるスパイスになるかもしれません。

166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 23:18:43.62 ID:8IbWnkPzO
大人「要は俺は平行世界に4人いるって事だ」

大人「まず、今ここに存在するお前。つまりニートの時に大人の俺に出会ったお前」

大人「子供の時に大人の俺に出会ったお前と、中学生の時に大人の俺に出会ったお前」

大人「そんで、どの時代にも自分と出会う事なく自堕落に生きたこの俺だ」

ニート「じゃ、お前はこれから自分の時代…ってか自分の世界に帰んの?」

大人「…いや、帰る世界は無いんだなこれが」

ニート「?」

大人「俺に明日はないんだよ」

ニート「俺だってねぇよ」

大人「そう言う比喩とかじゃなくマジで無い」





大人「死んでるから」

176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 23:20:59.44 ID:8IbWnkPzO
大人「いや、まだ死んではいないか。結構前から昏睡状態。死ぬのは今夜らしい」

ニート「は…?」

大人「…トーチャンが定年前にクビ切られてな。こりゃいい加減働くしかねぇとなんとか就職した途端、事故にあってさ」

ニート「…」

大人「そんで入院中に病気貰っちゃってね。日にちが延びる間に俺の席は無くなってた。知らん内に」

ニート「…」

大人「闘病してたらなんか変な死神的なのが来て、お迎えですとね」

ニート「…俺も死ぬのか」

大人「…俺と違う道を行けば多分運命が変わる。俺は反面教師なの」







183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 23:26:39.09 ID:8IbWnkPzO
ニート「…何をすればいい?俺は…何にもしなくなって…何も考えなくなって…ただ生きて…」

大人「…誰だってそうかもしれないし、違うかもしれん。気持ちを共有しろとは言わんが、まずは人と接しなさいな」
大人「…さっさと働いて親孝行かな。俺みたいに保険金親に受け取らせたらいかんよ」

ニート「…」

大人「ま、俺なんて偉そうな口きける立場じゃないんだけどな」

大人「…最後だし、どうしようもない昔の自分に言いたい事言いにね」

ニート「…」

大人「…お前は俺だ。出来る。多分。おそらく。Maybe」

ニート「…頼りねーの」

大人「ふひひ」

196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 23:32:54.49 ID:8IbWnkPzO
大人「…じゃ、行くわ俺。最後の晩餐のファミチキうまかったぞ…と、トーチャンとカーチャンに伝えておいてな」

ニート「…いつか」

大人「…?」

ニート「いつか俺が稼いだ金で買ったファミチキ。大量に供えてやる」

大人「…俺お前なんだぞ?」

ニート「俺が食えば無問題」

大人「ピザまっしぐらだな。ざまぁ」

ニート「ざまあ」

ニートに対する発言が一番長い。それはまるで自分で自分と対話しているよう。一番今の自分に近いニートにこそ真実を打ち明け、具体的に伝える。

きっと一番変わって欲しかった人だから。
一番、自分が後悔している頃だから。



全部通して読んだし、実はライブで見てました。

すげー感動して、まとめに載らなかった時のためにEvernoteに保存してたのは内緒。

でもやっぱりハム速さんがうまくまとめてくれました。
有難うございます!

今日のエントリはいつもと趣向が違いましたが、たまにはこんなのもいいかななんて。