足ることを知らず

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戦争状態にないことは人類の歴史で異常事態であり、それは不断の努力でやっと達成されるということ

2/24、遂にプーチンウクライナに侵攻した。
バイデン大統領の発言を見るに、アメリカはほぼロシアの動きをリアルタイムに近い形でとらえられていたことになる。

日本の中でも色んな意見が出ていて、憲法9条の改正まで話す方々もいらっしゃるが、そこにはいろんな問題があるだろう。
・そもそも今の国際世論で、日本のポジションで、憲法9条を改正するメリットがあまりないこと
・侵略者側のコスパを鑑みれば、中国に侵略される、ロシアに侵略されるケースの可能性は著しく低いこと(そんなに侵略して美味しい国でもない)
・それよりも日本として、今の国際情勢にどのようにアプローチできるのかを内向きではなく外向きで考えたほうが良い。

だから、それが日本にとってどういう問題かよりも、今はそれが世界にとってどうなのか、そしてウクライナの人たちの安全をただただ祈りたい。
戦争反対、世界平和は当たり前の話で、何も言っていないに等しい。その状況をどうやってこれからも守っていくのかということを真剣に考える必要があるだけだ。

そんな中で下記のユヴァル・ノア・ハラリ(サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福の著者)の記事は私の心を打った。
www.economist.com

曰く、世界史において、今は「戦争がない」異常事態なのだ。
この異常事態は、政治、テクノロジー、メディアによる不断の努力でかろうじて維持されている状態である。
それを忘れて、ただ、戦争反対を叫んでも意味がない。平和とは当たり前にあるものではなく、不断の努力と叡智で達成されるものであり、
努力を怠った瞬間にヒトの本質である戦争状態に突入するのである。