足ることを知らず

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MicroSoftのバイラルCM&アメリカのインタラクティブエージェンシー

MicroSoftバイラルCMが素晴らしい。

http://www.todaysbigthing.com/2009/08/06

http://www.todaysbigthing.com/2009/08/05

動画としては素晴らしく面白い。

MicroSoftとの関連ははっきりしているわけではないらしいのですが、ここまでクオリティの高い動画の意図を知りたいものです。


さてさて調査会社Forrester Researchがアメリカのインタラクティブエージェンシー30社について調査“The Forrester Wave": US Interactive Agencies - Strategy And Execution, Q3 2009”を行ったらしいです。

http://www.forrester.com/rb/Research/wave%26trade;_us_interactive_agencies_%26%238212;_strategy_and/q/id/53604/t/2

しかし、このmarket presenseってほとんどどの会社も変わらないなら、取り入れる意味あったのかとか思ってしまいます。
Razorfishが好位置についてますね。Publicsに買われてしまいましたが。
海外進出する際にこういうインタラクティブ系の会社を買っていくというのはどうなんでしょうか。PublicsとしてはMSとの関係構築の意味でも今回の買収に力を入れていたようです。まぁ、本社へインタラクティブ技術等を回帰すれば多少はシナジーがありそうですね。ただ、広告って本当、国によって好みというか色が違うのでそもそも技術以外(表現技法とか)はあんまり使えない気もしますね。そうでなければ、外資系の広告代理店が日本の支社を置く理由がありませんから。


さてさて、そもそも何でMicroSoftがRazorfishを売りに出してたのかなぁなんて考えていたんですが、MicroSoftが買った時の経緯を考えないと説明出来ないんですよね。

http://journal.mycom.co.jp/news/2009/08/10/009/?rt=na

Razorfishは広告スペース買い付けや制作などを主業務とする広告代理店で、特にデジタル分野の知識や技術利用に優れていることで知られる。 1999年にIPOを果たして上場企業となるものの、ドットコムバブル崩壊を受けて業績は低迷、2003年にSBI Groupによって買収される。その後同社はSBI.Razorfish、さらにAvenue A | Razorfishと名称を2度変更している。だがこの関係は長続きせず、2004年にSBIのRazorfish部門は米aQuantiveへと1億 6,000万ドルで売却された。RazorfishがMicrosoft傘下に入ったのは、親会社にあたるaQuantiveがMicrosoftに2007年に買収されたことを受けてのもので、当時のMicrosoftはDoubleClick買収を成功させたGoogleへの対抗意識が強く、オンライン広告部門の強化を急いでいたことが背景にある。資本関係こそあるものの、Razorfishは独立採算企業としてaQuantive買収後も営業をそのまま続けており、社名から Avenue Aを外して現在に至っている。


GoogleのDoubleClickへの対抗で買ってしまったRazorfishですが、元々独立性が高く、MSのグループに所属するメリットもないので処理して広告業務への拡大を一段落させようという狙いがあったのでしょうか。


大企業の子会社を買っていく時って、NPVのような単なる収益性の数字に加えて何か人材やリレーションシップでのプレミアムがある気がしますね。FacebookFriendFeedの買収なんて、特にエンジニア囲う意図が見え隠れしていたような・・・。欲しければチームごと買うアメリカならではの買収意図かもしれません。