足ることを知らず

Data Science, global business, management and MBA

numerical marketingの考え方

最近、ラグジュアリーブランド論について、色々学んだのですが、ラグジュアリーは、比較級(Premium)とは異なり、最上級であるという定義らしいのですね。

よって、サービス/商品にまつわる特異なコンテクスト(伝説・歴史)が重要とのことでした。確かに、スペックで上回る
ことがラグジュアリーの成功ではなく、その裏に流れている歴史や伝統を理解してもらうことが重要なのでしょう。

一方で、食品や飲料の世界を中心にもっと単純化されたスペックの競争が現れ始めたと思うのですね。そして、それは健康意識の高まりによって、より広がりを持ったと思っています。

それは、栄養素のHigh、Low、Offで製品帯を広げていく試みです。一番使われている指標はカロリーとアルコールだと思います。最近は糖質が出てきましたね。

・ハイカロリー商品:大盛、特盛、ファミマの「俺の〜」デザート
・ローカロリー:ダイエット・コーク等
・カロリーゼロ商品:0カロリーゼリー等

・ハイアルコール:キリンストロング系
・ローアルコール:ほんわり酔い系の梅酒等
・アルコールゼロ:いろいろ

ここに糖質オフ系が加わってきています。トクホ系もある意味「効く成分」のハイ領域を狙っているのですが、その効く成分(カテキンとか)がそこまでピンと来ないんですね。即ち、摂取量に対するリテラシーがほとんどない。

xxxカロリーと言われて、ダイエットしてる人なら、高い低いは、容易に判断がつくんですけど、カテキンxxxgって言われて、多い少ないってよっぽどマニアじゃないと覚えてないと思うんですね。

もしこのカテゴリーで勝とうと思うなら、ハイorローにするnumericalな指標を啓蒙することが重要です。逆に言えば、啓蒙されつつある指標ならば、乗る価値があるということですね。

ラグジュアリーも、numericalなマーケティングも一点共通するのは、カスタマーに対して一定のリテラシーを求めるということです。即ち、理解してもらうことが一つのKPIになっているのは面白いと思いました。

情報が容易に手に入る時代だからこそ、上記のような深い理解を前提に売れる製品というのは、これからのトレンドになるかもしれません。