2011年のデジタル広告周りざっくり総括
題名とは反して個人的な話ばかり書きますので、ご容赦ください。
2010年は・・・
2010年の今頃を思い出してみると、確かガラケー広告の最適化に必死でした。統計の力を借りながら、色んなモデルを作ってました。重回帰モデル、樹形図モデル、χ2乗分布による有意差検定。今になって、やっとその意味をある程度わかりやすく、クライアントに説明できるかな。
思えば、「大人」がいないと何もできない社会人1年目でした。今は「大人」の存在を感じながら、なんとかちょいちょい出来るようになりました。
2011年の仕事
確か、初めの方から、SASとかRとか、「プログラミング」に力を入れておりました。前々から言われていたことでしたが、BigDataの処理っていうざっくりした課題に取り組むためにも、とにかくinput、inputでした。特に、震災もあって、自由な時間も多かったので。
今思うと、2011年も結構無駄な時間が多くて、日記を見返すと、公私両方充実していたのは9月位かな。
12月は完全に充電切れでした。ちゃんと1年を通して、高パフォーマンス、高成長を維持しないといけません。
これは、2012年の課題。後輩もできて、気を抜いたり、仕事をぶん投げて、アウトプットに妥協してしまったところもあった。来年はしない。
2011年の私が感じた広告総括
で、総括してみるとデジタルは勿論激動の1年だったものの、広告代理店全体としても少し光が見えてきたのかなと思いました。
というのも、BigDataを皮切りに、広告代理業の業務領域自体が広がっているなと。既存のメディア手数料でのビジネスは確実にシュリンクしていきますが、コンテンツ権益、コミュニケーションを担うデータ領域を押さえるという川上領域がやっと見えてきたかなと思います。
ぶっちゃけ総合代理店は、コミュニケーション総合商社に近いと思うので、今後は新しい利ざやを目指していくしかありません。
私が今年携わった中でもいっぱい美味しそうな領域はありました。
あとは既存チャネルとのクロスマネジメントですね。家政婦のミタが鬼視聴率を記録していましたが、間違いなくデジタルの力が働いていたと思います。より、アンコントローラブルな状況になっていますが、こういうクロスシナジーのパワーをどうお金にしていくか考えねばならないと思います。
今後の広告領域に関して
特にデジタルで感じていることですが、広告は、「広く」「細かく」のパラドックスのさなかにあります。
そもそも広告は「広く告げる」と書くので、広さ=何人に伝わるかというのが大事なのですが、たくさんのデータにあふれた今の世の中では「ニーズに合わせてきめ細やかなコミュニケーションを行う」細かさ=CRM的細分化アプローチも重要になっています。
各メディアの役割を熟知した上で、上記のパラドックスをうまく整理したコミュニケーションプランを立てねばなりません。
私の尊敬する先輩に「Big Idea」と「High Performance」への偏りが今後の広告界の趨勢を握るとおっしゃっている方がおられます。中途半端はヤバい。正にそのとおり。
少し私が違うことを考えているとすれば、どちらも追い求めるアプローチも必要かなと思います。
ただし、どちらかに軸足を置くことは重要。
これは広告主のニーズによると思います。
まとまりのない文章でしたが、結論。
来年はあらゆるプレーヤーにとっての「広告」の定義がどんどん変わっていく1年になる気がします。
その革命的変化の中で、常に先頭を切って走りたいなと思います。
以上。
本年度は周りの方々から学ばせていただいてばかりの1年でした。本当に素晴らしい方々に恵まれたと、改めて1年を振り返って感じました。来年もご迷惑ばかりおかけすると思いますが、何卒よろしくお願いいたします。
2011年12月31日
ガキ使を見ながら
monnalisasmile