足ることを知らず

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肩書きは仮衣装

肩書きは仮衣装

 

若い諸君に申し上げたい、世の中にいろんな肩書きがありますよね、何とか会社の取り締まり課長だとか、総理大臣とか、そういう団体の肩書きは自分の本来のものだと思わない方がいい。これは、結婚式の時の仮衣装だと思った方がいい。その時はきているけど、時期がきたらぬいで返すんです。それがわからないのがね、しつこく天下りするんです。前の仮衣装より落ちるが、ないよりいいやといい、なんとか公団の取締役になったりね。天下り紹介するのが官房長の仕事の大半だと言われているけど、官房長だっていつまでもいいポストはくれない、段々段々格落ちにする。結局自前の衣装がないままにおしまいになっちゃうというのが組織で働く者の悲劇なんです。くれぐれも仮衣装を自分のものだと思わないこと、そして仮衣装を脱いでも、着る自前の衣装をお持ちになることを、今からこころがけるよう申し上げたい。


日本航空の元会長室部長、小倉寛太郎さんのひとこと。
1999年駒場祭講演会・小倉寛太郎「私の歩んできた道」 - みんせい東大駒場
駒場祭での一言らしいです。ここまで極端になることはないけれども、しっかり心に留め置きたい一言だと感じます。