足ることを知らず

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リーダがすべきこと「根と全体感と枝葉」

リーダー論をしばらく書いていなかったので。

チームが樹木のようなものだとすれば、リーダのやるべきことは①根②全体観③枝葉の3つである。

①根
やはりリーダーの一番の仕事はその根をしっかりと生やすこと、即ち「チームが永続出来るように環境を整える」ということである。それは理念だったり、ルールだったり様々なものがあるだろう。兎に角自分がいなくても回る永続的で有機的に成長するチームを作るにはこのプロセスは不可欠になる。


②全体観
リーダーのもう一つの仕事は樹木を外から見ることにある。例えば壁にぶつかりそうになっている枝が伸びているのに対し、樹木であれば勝手に曲がるのだが、人間はそうはいかない。正しいと信じたことには真っ直ぐ走る人も多いし、一度やってきたことを曲げるお金や人材、時間の様々なコスト制約も厳しい。無駄な方向に伸びていたら「正して最適な道筋(『戦略』)を示すのも重要な役割の一つである。

③ただし、①②を満たせば枝葉が伸びていくほど人間は楽ではないし、モチベーションもそんなに簡単に操れる様なものではない。結構大切なのは「動けない枝」に対し、葉を生やすよう「やっている姿を見せる」ことだ。上がめんどくさい瑣末なことを率先して行う。その背中を見て、動こうとしない枝はいらない枝(人)だ。チームを作る時にメンバー選定を間違えたのである。
チームを動かすのに役立つだけではない。実は瑣末なディテールにこそ、神が宿ってことは多い。本質にも辿りつけることがある。現場主義ってそういうことだ。