足ることを知らず

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虚言癖

僕の最も卓越した能力は?と聞かれたら
間違いなく「嘘をつくこと」と答える。

幼少の頃から厳しい母親(一般に言う教育ママ)の目を盗んで漫画を読んだり、ゲームセンターに行ったり、友達と遊んだりした。お金と時間の両面で、埋め合わせなければならない「事実」とあるべき「状況」の剥離が生まれる。これを埋めていたのが「嘘」だった。何度嘘をついたかわからない。でも、いつの間にか僕の頭はある「事実」から自分に都合の良い「物語」を瞬時に引き出すことが出来るようになっていた。
高校に進学した時、この悪癖にも年貢の納め時が来た。24時間を仲間と共に過ごす寮生活。
しかし、ここでも僕の悪癖は治っていくどころか、益々巧妙さを増していった気がする。

この能力は、良い言い方をすれば、「ストーリ構築力」とも呼べる。元々これが出来るCPUがあって、環境によってそのCPUを嘘をつくために特化させてきた結果、今のoutputが出来あがった。何の後悔もしていない。

ただ、残念なのは誰にも理解されないであろう自分の本質と、理解されれば本質でなくなる性質を持った自我のジレンマである。