足ることを知らず

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就職活動に思う「ちょっと賢くやる技術」

日本人はある軸の差別化が得意

ふと、思ったことがある。

割と日本人は他の国家に比べてバカまじめなので、他人とDifferentiateすることが苦手だ。

それはある意味で客観視の能力が低いとも言える。それは当たり前の話で、日本人から見られる日本人しかシミュレーションしていないから、グローバルで見れば異常な日本の習慣も当たり前にしてしまう。郷に入っては郷に従え。とっても罪な言葉だと思う。(そもそも日本人が海外に行ったときには、「清潔なほうがいいに決まってる」とか「ご飯は美味しいほうがいい」などとっても主観的なルールが働くから。)

自分がない

メディアバッシングは多いし、うちの会社もとっても批判されるが、こんなにメディアに影響されやすい民族もない。なぜなら、バッシングですらマジョリティになっているから。もちろんメディアに影響されている人たちを馬鹿にする人たちは多くない。が、しかし、そんな2chのスレッドが立っていたときに、反論を立てる人間が著しく少ないのも日本っぽいのだ。村社会の圧力が強いことにほかならない。

馬鹿をするリスクが高い

これは、決してTwitterで食物を粗末にするバイトの話ではない。とにかく日本で、レールを外れて何かをするリスクはとんでもなく高い。一方で、それは民族や国民としてのモラルの高さも保っていると思う。共通の明文化されていないルールに従う人間がとても多いと思う。

賢くやる技術

さて、こんなバックグラウンドを持つ日本という国だからこそ、就職活動というのは、めちゃくちゃ楽だと思う。もちろん僕が日本語に堪能だという点はあるが、それ以外にも同調圧力が及ぼす面白いバイアスがそこにはある。

 

履歴書でほとんどを判断するわけで

この日本人という民族は割と履歴書が好きだ。コンビニのバイトですらきっちり履歴書を見る。いい大学を出たニートであろうが、昨日漂流したおっさんであろうが、きっちり履歴書を見る。先入観が強く出るといってもいい。

この場合、僕の戦略はシンプルだった。旧来的な日本企業にはガッツとちょっとアホ・賢いことできますをアピールする。外資系企業にはとにかく自分のタフネスと賢さをアピールする。

そう日本企業で賢さアピールは禁忌なのだ。なぜならそこそこ勉強ができることは彼らは認識しているから。その上で、馬鹿ができる大胆さとか、地頭的なところを見てくるに決まっている。だから結構意外性を意識して面接を受けてきた。

「強みはなんですか?」

「何事にも夢中になれる単純さです」

意外とタフネスも出るし、東大生っぽい馬鹿っぽさもない。そして意外とこういう文言が外資系でも効いた。(もちろんケースでかしこぶるのは前提で)

 

就職活動はもう殆ど終了かもしれないけど、一つだけ覚えてほしい。

面接では履歴書から読み取れることとちょっとだけ逆のことをすること。一貫性は保っているレベルで。